Makoto Hiroshige 広重 真人

Makoto Hiroshige 2014/04/25
2018/11/30 撮影 : ちらかった部屋ですが…ダンボールとか(^^;)。ありのままで笑。

音楽が生まれる瞬間

もともと音楽は生活に密着していました。嬉しいとき、悲しいとき、ふとことばを歌にして口ずさんだり、踊ったり、手近な「音の出るもの」を楽器として奏でたりしてきました。現代の生活でこのように自然発生的に「音楽をやろう!」となったとき、「なにをどうやったらいいのやら?」をまずなんとかしなくてはなりません。カラオケならば手軽ですが、楽器を持ち寄って、となると大変です。やりたい曲はなんとなくあるのだが、今集まっているメンバーに合った「楽譜」がみつからない。編成が合わない。難易度が合わない…。即興で適当にできる人もいるけど、楽譜がないと途方に暮れてしまう人もいる。せっかくだから「みんなで」音楽をやりたいのに。さて、どうしよう…。

私はどういうわけか、このように自然発生的に「音楽が生まれる瞬間」に居あわせてきました。遠い昔には、弱小すぎて常に人数不足の部活動の練習室で。最近では、子どもたちに喜んでもえるようなイベントを企画する、先生をめざす若者たちのミーティングで。こんなに「音楽をやろう!」と盛り上がっているのに、「楽譜」がない。それなら「私たちのための楽譜」を作ればよいのだ。ないものは作る。……このようにして、弱小の部活動で必要に迫られて「私たちの楽譜」を作り始めてから、はや 30 年以上の月日が経ちました。

このような経緯ですから、作った楽譜の多くは「特殊編成」、曲目は「当時の流行りもの」で、出番は 1 回かぎり。これはこういうものと割り切っており、特に再演の用途も需要もないと思っておりました。曲目のなかには、幸運にも演奏してくださった方々に好評をいただき、何度も再演されるものも出てきましたが、権利処理の問題もあり、ほとんどの楽譜は人目に触れることなく、眠っておりました。

ところが時代は進み、状況が変化しました。コンピュータ関連機器やインターネットの急速な進歩と普及で、楽譜を電子ファイルとして流通することが、現実的になってきました。さらに、権利をめぐる状況も変化して、編曲の楽譜についても原作者への権利処理を代行していただける環境が出現しました。こうなると、眠っている楽譜たちも、特殊で需要が少ないかもしれないが、インターネットの力をかりれば、1万人に一人、10万人に一人でも、その楽譜を必要としているかたに出会うことができるのではないか、お届けできてお役に立てるのではないか、そう考えはじめました。しかも、原作者のかたにもきちんと権利料が支払われる。こうなると、躊躇している場合ではない。電子出版の形で発表しよう。恥ずかしがっているうちに人生が終わってしまいますし…(笑)。

このサイトでは、このようにして生まれた楽譜たちを、少しずつ紹介していきます。楽譜の入手先は、基本的にこのサイトのそとの、電子出版サイトへのリンクです。

現在もいくつか進行中の音楽プロジェクトがあります。そこから発生する新しい楽譜の需要に対応するだけで一日が終わってしまうこともしばしばです。これらの新しい楽譜も順次ご紹介します。眠っている楽譜たちも掘り起こしたいのですが、時間がなかなかとれません。少しずつ進めたいと思っております。

音楽歴

北海道札幌市出身。5歳よりピアノを習い始める。中学高校の6年間クラリネットを演奏する。この時期にリコーダーアンサンブルでバロック音楽と出会い、クラリネットで吹奏楽とオーケストラを経験する。作編曲もこの時期に始める。

大学の学生オーケストラでは、管楽器は競争が激しい、という理由から(笑)、思い切ってヴィオラに転向した。ヴィオラを選んだのは、オーケストラの譜面を書くときに一番よくわからない楽器だから、弾いてしまえばきっとわかる、という理由も実はあった(笑)。以後大学オーケストラに引き続き社会人オーケストラにも 2003 年まで所属し、20 年あまりオーケストラでヴィオラ奏者として演奏する。その間しばしば作編曲の機会がありオーケストラ曲も実演した。新しい20人程度の弦楽アンサンブル団体に創立時からかかわり、こちらでも活発に演奏活動を行った。

一方室内楽や弦楽の演奏会などでバロック音楽にも精力的に取り組み、主に通奏低音チェンバロを担当した。2000年の札幌古楽セミナーに参加。これ以来、チェンバロと通奏低音を岩淵恵美子氏に師事。浜中康子氏にバロックダンスの指導を受ける。この時期にバロック・ヴァイオリンにも取り組み始め、2008年から都留古楽音楽祭に数回参加、渡邊慶子氏にバロック・ヴァイオリンの指導を受ける。1998〜2003年の5年間、古楽器によるバロックアンサンブルの研鑽団体を主宰し、数回の演奏会を開催する。

2003 年に北海道釧路市に移住。2008 年より小学校教員をめざす音楽を専門としない学生たちとの音楽活動を開始。鍵盤ハーモニカなどの教育楽器を交えたアンサンブルで、子ども向けの影絵音楽劇・ミュージカル風音楽劇・音楽つき絵本おはなし会などを行っている。主に北海道標津郡標津町にて子どもたちに上演している。音楽劇での必要もあり、最近は Jazz やエレキ系バンドにも興味津々である。

2014年6月現在、2014年10月に標津町で上演予定の、ストーリーから絵本から音楽までフルオリジナルの、絵本をベースとした子ども向けショートミュージカルの制作に、学生ともども取り組んでいる。

追記: 2014年10月4日に、上記オリジナルミュージカルを標津町文化ホールにて上演しました。映像記録動画を公開しています。

楽譜は電子出版に向けて準備中です。

エトセトラ

北海道教育大学釧路校准教授。博士(工学)。専門は情報技術教育ですが、ゼミでは「情報・PC・ネット系」の他に、「音楽全般」「木工を中心としたものづくり」を加えた 3 つを柱としています。パイプオルガンづくりにものんびりと取り組んでいます。これらのテーマの話題を掲載した関連サイトもあります。いくつかは立ち上げたばかりですが(苦笑)。よろしければご訪問ください。

作者プロフィール

Makoto Hiroshige

  
  

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